高校生ら手作りで開催 夢見るファッションショー
石巻日日新聞 2016年12月24日(土) 高校生らの手作りの「YUMEMIRU(夢見る)ファッションショー」が18日、石巻市子どもセンターで開かれた。東北地方を中心とする子どもたちが考案し、プロのデザイナーが手掛けたドレスを地元高校生らが身にまとい、華麗にランウェイをかっ歩。子どもたちの思いが詰まったドレスが来場者に夢を届けた。
使用されたドレスは、震災をきっかけに生まれた「明日を夢見るドレスプロジェクト」で製作されたもの。同プロジェクトは被災地を含む全国の子どもたちから、地域への思いを落とし込んだドレスのデザイン画を24年から毎年公募。最優秀賞を国内外で活躍するデザイナーの手で実際に製作し、各地でファッションショーを開いている。
このうち26年の第1回公募の宮城県中高生の部で最優秀賞に選ばれたのが、今回のショーの発起人である宮城学院高校1年の武田真由子さん(16)=石巻市泉町=。昨年、岩手県内で開かれたプロジェクト主催のショーで、自らの考案したドレスを見たときの「魔法にかけられたような」感動を地域にも届けたいとの思いから、今回のイベントを企画した。ドレスプロジェクト製作が、こうした形で提供されるのは初のことだ。
ショー開催に向けて武田さんが8月に立ち上げた実行委には、同級生など地元の若者が多数参加。モデル役の小学生や高校生、ヘアメーク専門学校の学生らが集い、準備を重ねてきた。
18日の本番には子どもたちの思いが形になったショーを見ようと約80人が来場した。武田さん考案をはじめとしたドレスや公募デザイン画をもとにしたTシャツ計11着が、モデルに袖を通されてお披露目された。きらびやかなドレスに、来場者もうっとり。「とってもきれい」「お人形さんみたい」といった声が次々と聞かれた。
武田さんは「お客さんの笑顔を見て、私自身が魔法にかかったような気持ち。感動がショーを通して皆さんに伝わったならうれしい。今後は衣装づくりからショーにたずさわっていきたい」と話していた。
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