石巻日日新聞

年越しそばで良き年を 東松島市矢本 岩手屋

石巻日日新聞 2016年12月28日(水)

 年の瀬の風物詩と言えば「年越しそば」。細長く伸びるそばは長寿や無病息災を願って食す縁起物だ。大みそかに家庭で食べるのが一般的だが、多くの職場では御用納めに食される。そのため、年末のそば屋には慌ただしい光景が広がる。
 本格的な手打ちそばで親しまれる東松島市矢本のそば処「岩手屋」(千葉芙義店主)でも28日までに250食以上の予約があり、この日も早朝5時から千葉店主(69)と長男の文範さん(33)がともに作業。丁寧に練り上げたそば粉を綿棒で巧みに広げ、そば切り包丁で均等の幅に切り分けていた。今年は30日だけで180食を用意する予定で、さらに早い午前2時過ぎからそば打ちにとりかかるという。
 同店で普段提供しているのは自家製粉の十割そばだが、年越し用はつなぎの小麦粉を入れた二八そば(1人前850円)。30日まで予約を受け付けており、千葉店主は「お客様の健康と長寿への願いを込めて打っています。おいしいそばで年越しを迎えてほしい」と話していた。問合せは同店(電話82―3124)まで。

【写真】そば粉を一から練り上げる文範さん

最終更新:2016年12月28日(水)

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