石巻日日新聞

野蒜海岸 初日の出 曙光に願う多幸

石巻日日新聞 2017年1月4日(水)

 初日の出を拝もうと集まる人たちのために、東松島市の野蒜海岸で震災前に海の家を営んでいた奥松島ビーチハウス組合(阿部祐介代表)は1日、手作りの鳥居を設けた。

 同海岸には地域内外から500人以上が訪れた。午前6時52分、水平線からまばゆい太陽がゆっくりと昇り、逆光の中に多くの人影が浮かんだ。老若男女が初日に向かい手を合わせ、今年1年の健康や多幸を願っていた。

 同市大曲の後藤春美さん(37)は「家族全員が笑顔で元気で健康な1年を過ごせるように願った。いつもと変わらない日常が送れれば、それが何よりの幸せです」と話していた。

 また気仙沼凧の会の協力によるたこ揚げも行われたほか、甘酒や蒸しカキの提供もあり、訪れた人たちの体を温めた。

【写真】ゆっくりと昇る初日に今年1年の幸を祈った

最終更新:2017年1月4日(水)

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