石巻日日新聞

石巻市長選 青木氏前回に続き出馬へ

石巻日日新聞 2017年1月12日(木)

 任期満了に伴う石巻市長選(4月16日告示、23日投開票)で、元東北大学非常勤講師の青木満里恵氏(61)が前回選挙に続き無所属で立候補する意向を固めた。正式表明の場を設けるかは検討中で、このまま告示を迎える可能性もある。

 取材に対し、青木氏は「人口減少に早く手を打たないと、まちは衰退してしまう。石巻を変える熱い思いがある」と市長選への抱負を述べた。上からの押し付けでなく、市民と対話しながら「住んで良かった石巻」を目指すという。

 女性の視点でハードよりも心の復興を大事にし、高齢者の認知症予防や子どもの孤立防止などにつながるサークル活動の活発化などを公約に掲げる考え。地元が誇る文化や芸能、食を市民が共有しつつ、外から人を呼び込む観光振興策も訴える。一方、市が控訴した大川小訴訟は「和解すべき」とする。

 青木氏は旧石巻市長を3期12年務めた青木和夫氏(88)の長女。東京都生まれで、小学2年から中学1年まで石巻市内で過ごし、その後仙台市に転校した。宮城一女高、北海道大学文学部卒業。東北大で長く留学生に日本語を教えた。結婚して3人の子どもを育て、前回市長選で旧姓に戻して初挑戦した。

 市長選には現職の亀山紘氏(74)、元市議会議長の阿部和芳氏(56)、市議の黒須光男氏(69)が出馬を表明している。

最終更新:2017年1月12日(木)

新着記事