冬の日差しにきらめく銀鱗 女川ヤマホン
石巻日日新聞 2017年1月13日(金) 女川町の冬の風物詩、ヤマホンベイフーズ(山本丈晴社長)のサンマの丸干し作業が始まった。同社針浜工場の敷地内では13日朝、冬の日差しを一身に浴びたサンマが銀鱗をきらめかせている。作業は3月いっぱいまで行われる見込み。
丸干しは同社の主力商品の一つ、サンマの「天日寒風干し」の製造作業。干すことで余分な水分や臭みが抜け、うま味と栄養価が高まるという。その味とともに、木製のやぐらにサンマが整然と並べられる様子は女川町ならではのものとして親しまれている。
今冬は気温の変動が大きかったが、一定の寒さに落ち着いてきたことで丸干しをスタートした。社員たちは朝7時ごろから、塩水に漬けたサンマをくしに刺す作業を始め、連ねたものをやぐらに設置。その後、6時間ほど日差しと風にさらし、箱詰めとなる。
被災した針浜工場は24年に再建し、丸干しも同年から再開した。製造量は毎年徐々に増えており、今季は震災前の3割に当たる30トンを製造予定だ。
サンマについては昨年、全国の漁港で過去最低の水揚げ量を更新する中、女川では前年を上回る取り扱いがあった。山本社長は「良質の原魚が確保できた。量より質を実践して、全国にサンマのまち女川の頑張る姿を発信できれば」と話していた。
【写真】サンマが女川の朝日に輝いた
最終更新:2017年1月13日(金)
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