石巻日日新聞

海の事件事故は118番 石巻海上保安署

石巻日日新聞 2017年1月18日(水)

 海難事故などの緊急通報番号「118番」を地域に浸透させようと、石巻海上保安署は18日、道の駅上品の郷で啓発活動を展開した。署員3人が買い物客や休憩中の観光客にグッズを配布して認知度向上に努めた。
 118番は、海上での船舶・人身事故における救助要請や通報をはじめ、不発弾、密航・密輸、不審船発見時などの事件関係でも使用する緊急通報番号。船舶電話からの通報は、東京の海上保安庁運用司令センターで、携帯電話や公衆電話などは各管区海上保安本部に接続される仕組み。
 平成12年に全国運用が始まったが、「110番」「119番」と比べて認知度が低い。第二管区海上保安本部における昨年1年間の総件数は2万936件で一日平均57件となっているものの、有効性のあるものはわずか107件と全体の0・51%。残る99・49%は間違い、無言、いたずらとなっている。
 このため、石巻海上保安署では上品の郷を訪れた買い物客らに啓発用ウェットティッシュなど60セットを配布する啓発活動を展開。横江正則署長は「海上関係者の認知、使用は進んでいるが、それでもまだまだ。118番は海における110番、119番の両方の機能を備えたライフラインなので、一人でも多くの人に知ってもらえるよう今後も周知活動を続けていきたい」と語っていた。

【写真】上品の郷を訪れた人たちに118番をPR

最終更新:2017年1月18日(水)

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