石巻日日新聞

官民一体で観光キャラバン 東松島へいらっしゃ〜い

2017/2/2
 官民一体となって観光客誘致に取り組む東松島市は1月31日、JR仙台駅で「観光PRキャラバン」を繰り広げた。昨年11月に発生した福島県沖地震による津波と12月の生ガキ出荷停止による風評被害で観光客数は伸び悩んでおり、今後の繁忙期に向けたイメージ回復を目的に実施。阿部秀保市長らが駅利用者に積極的に声をかけ、市の観光ガイドブックを配布したほか、特産品が当たる抽選会もあり好評だった。
 東松島市の主要な観光地である宮戸、野蒜地区には震災前、年間112万人が訪れていたが、平成27年には42万人と半数以下にまで落ち込んだ。
 28年は夏の月浜海水浴場のフルオープンや航空自衛隊松島基地の復興感謝イベントなどで回復傾向にあったが、11月の津波警報やカキのノロウイルス被害で大幅にペースダウンした。このため市は、春の観光シーズンを前にPRの機会を設けようと、観光奥松島の会と市観光物産協会と合同でキャラバンを実施した。JR東日本も協力した。
 31日は多くの人が行きかう仙台駅2階のステンドグラス前が会場となった。大曲浜獅子舞の勇壮な演舞で開幕した後、法被姿の阿部市長が「縄文の歴史、絵はがきのような大高森からの景色、皇室に献上されるのり、東京五輪で注目されるブルーインパルスもある。ぜひ足を運んでいただきたい」とまちの魅力を存分にアピール。来場者に試食用のりが入った観光ガイドセットを配った。
 アンケート記入者を対象とした抽選は、奥松島遊覧船優待券や焼きのり、そば焼酎「花雫」などが景品として贈られ、参加者は思わぬプレゼントに顔をほころばせていた。
 仙台市泉区の女性(65)は「震災前から宮戸の民宿を利用している。食事もおいしくのんびりできるのがいい。知人にも教えたい」と話していた。
 なお、1月20日からは仙台空港と松島、奥松島、平泉を周遊するバスが運行を開始し、航空機利用者の観光誘致も図られている。東松島市では奥松島縄文村前にバスが停車し、大高森や遊覧船を楽しんでもらう。バスは松島にも停車することから、JR利用者も気軽に奥松島観光を楽しめるという。

【写真】法被姿で東松島の魅力をアピールする阿部市長

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