石巻日日新聞

生産者と消費者つなぐ活動評価 水沢種苗店が特別賞

石巻日日新聞 2017年2月4日(土)

 県などが主催する「食材王国みやぎ推進優良活動表彰」の地産地消部門で、石巻市恵み野の水沢種苗店(水澤長之社長)が特別賞を受賞した。

 種苗業のほか農産物直売所や市民農園も開設し、地域の生産者と消費者をつなぐ存在として評価された。水澤社長は「市民の皆さんに旬の野菜を届け、また農業活性化に役立てばと取り組んできた。それが評価されたことを社員一同で喜んでいる」と話していた。

 同表彰は今年で8年目。地元食材を積極的に活用した観光施設やレストラン、直売所などが対象となっている。「ブランド化」と「地産地消」の2部門があり、今回は石巻地方から唯一、同店が選ばれた。

 水沢種苗店は大正15年に創業。平成20年に直売所「グリーンサムいちば」、22年には遊休農地解消を目的とした市民農園を開設した。種苗店の強みである生産者とのつながりと、直売所経営による消費者ニーズ把握の相乗効果で、地元産の農産物販売を積極的に展開している。

 直売所は開設以来、売上金額、来店客数ともに順調に伸びており、石巻地方だけでなく仙台方面からの利用もある。また生産者向けの定期的な講習会なども開催している。

 今後は生産者による試食会やイベントを増やすなど、地元産野菜の魅力をアピールしていくという。

【写真】社員とともに喜ぶ水澤社長(写真左)

最終更新:2017年2月4日(土)

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