石巻市ビジネスグランプリ 地域愛で創造的復興提案
石巻日日新聞 2017年2月6日(月) 第2回石巻市創業ビジネスグランプリの表彰式が5日、遊楽館で開かれた。「牡鹿半島における地域資源を活用した次世代型循環ビジネス」で、最優秀賞を射止めた一般社団法人はまのねの亀山貴一代表理事ら10団体、個人を表彰した。
創業促進と起業家意識を持った人材発掘が目的。今回は一般部門に9件、学生部門に15件(大学生6件、高校生以下9件)の応募があり、審査で一般、学生部門それぞれ5件を選び、入賞者は表彰式でプレゼンテーションを繰り広げた。
一般部門で最高賞のはまのねは、牡鹿半島の蛤浜で活動する団体であり、代表の亀山さんも同浜出身。震災前は9世帯、今は2世帯5人が暮らし、このうち4人は60歳を超している。震災で妻を亡くした亀山さんはその1年後、蛤浜を持続可能な地域にするために再生プロジェクトを立ち上げた。
カフェ、ショップ運営などを展開し、今や交流人口は年1万5千人。11人の雇用も生まれた。亀山さんは「より深い関わりを持つ関係人口を増やし、移住と定住につなげる。鹿による獣害対策や環境保全も進めたい」と将来的な展望も語った。
学生部門で優秀賞を受賞した石巻商業高商品開発グループは、石巻活性化プロジェクトがテーマ。「統廃合校舎の活用、中瀬への水族館整備などで人口減少対策を進めたい」と施設管理や観光に着目したほか、水産振興へのテコ入れも強調した。
講評で小山龍介審査委員長=(株)ブルームコンセプト社長=は「他のコンテストは収益性が重視されるが、石巻の場合は地域の豊かさと居場所づくりを目指している。収益より場所が主語に来ているのが素晴らしい」と特長に触れていた。
【写真】表彰状を受け取るはまのね代表の亀山さん
最終更新:2017年2月6日(月)
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