石巻日日新聞

地域に根差した写真家4人石ノ森萬画館 23日から「つづく展」

石巻日日新聞 2017年2月7日(火)

 地元に根差して活動する写真家4人による「つづく展」が23日から石ノ森萬画館で始まる。震災後の6年間を振り返るとともに、今まで気付かなかった石巻の魅力を多くの住民に発見してほしいと同館が主催する第64回特別企画展。3月12日まで展示のほか各種の連動イベントも行う。

 震災後、石巻地方には多くのボランティアが訪れ、復興への原動力となった。その活動をきっかけとし、移り住んだ新しい市民も少なくない。

 その中で地域を独自の視点で見つめ、写真を撮り続けてきた人たちにスポットを当てる。展示会のタイトル「つづく」には、それぞれの生活や創作活動が、これからも地域に根付いて続いていくという意味が込められている。

 参加する写真家は神奈川県出身の鈴木省一さん(39)、香川県出身の平井慶祐さん(37)、茨城県出身の古里裕美さん(29)。いずれも震災ボランティアで訪れた石巻市に多くの魅力を感じて定住を決意し、地域や人々の表情を写してきた。

 そこに地元出身の渡邊裕紀さん(35)=石巻日日新聞社勤務=が加わり、震災前の風景を中心に展示。サブタイトルである「石巻に根っこの生えた写真家」として、4人がそれぞれの視点でとらえた作品を紹介する。

 連動イベントとして2月25日に4人によるギャラリートークと写真ワークショップ、3月4—5日には古里さん、鈴木さんそれぞれの写真ワークショップが開催される。ワークショップへの申込みや問合せは石ノ森萬画館(電話0225-96-5055)まで。

【写真】23日から始まる写真展「つづく展」

最終更新:2017年2月7日(火)

新着記事