石巻日日新聞

北上小5年生 1年後の卒業証書を手作り

石巻日日新聞 2017年2月8日(水)

 石巻市立北上小学校(新妻憲男校長・児童88人)の5年生16人が1月26日、地元特産のヨシを原料に使った和紙づくりに挑戦した。ヨシは昨年12月に子どもたちが刈り取ったもので、仕上がった紙は来年3月に卒業証書として手渡される。

 今年3回目となった和紙づくり体験は、総合的な学習の一環。NPO法人りあすの森(熊谷秋雄理事長)が協力し、石川県輪島市の和紙職人、遠見和之さん(44)が指導した。

 児童たちは遠見さんの手の動きを参考にして、ヨシと和紙専用ノリを溶かした水の入った水槽で紙すきを行った。1人3―4枚を作りながら、卒業証書として受け取る1年後を思い描いた。

 及川乙葉さん(11)は「刈り取ったときは硬かったヨシから紙が作れることに驚いた。想像よりも難しい作業だったけれど、卒業証書が出来上がるのが楽しみ」と期待していた。

【写真】地元特産のヨシを原料に紙すき体験する児童たち

最終更新:2017年2月8日(水)

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