石巻発信 おいしいハラル食 イスラム教徒の留学生も太鼓判
石巻日日新聞 2017年2月10日(金) 東北大学課外・ボランティア活動支援センターが主催する「ハラルフードで世界に挑戦する石巻スタディツアー」が8日、石巻市内で行われた。東北大に留学中のイスラム教徒と日本人学生の計24人が参加。震災で被災した食品製造業者などによる石巻元気復興センター(松本俊彦代表理事)が取り組むハラル食材製造販売事業について学んだ。
東北大では、平成27年度から震災被災地に関心のある学生を対象としたツアーを開催。本年度は女川町や岩手県陸前高田市で実施しており、石巻市は3カ所目となる。
戒律の厳しいイスラム教では豚肉やそのエキス、アルコール類などが禁止されており、口にできるのは「ハラル」(許されている、の意味)食材に限られている。しかし、日本ではハラルの概念が一般的ではないため東北大の留学生たちもレストランやスーパーなどでの買い物で苦労しているという。
そんな中で同大は、石巻元気復興センターが販路拡大のためハラル食品製造を行っていることに着目。留学生たちに日本国内の先進的な取り組みを知ってほしいとツアーを開催した。
会場となった石巻グランドホテルでは復興センターの松本代表理事が経緯を説明し、地元産の食材をふんだんに使った「サンマのつみれ 牡蠣キーマカレー風」「海鮮おからギョーザ」「サバ塩焼き」「焼きタラコ」などのメニューを提供した。留学生たちは安心して食べられる和食に満足の様子。その上で「販売する際のパッケージへの表示などが分かりやすいとありがたい」など意見も述べていた。
このうちマレーシア出身のハイリさん(21)=同大2年生=は「日本のハラル食はイスラムの国から輸入したものが多い。ここで和食をおいしく食べられることに驚いており、うれしい」と話していた。
【写真】石巻産食材を使ったイスラム教対応メニューを味わう留学生たち
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