石巻日日新聞

石巻市 飲酒運転事故で管理職員逮捕 1年余りで再発

2017/2/17
 石巻市は17日、男性職員が飲酒運転の上で事故を起こして逮捕されたことを発表した。逮捕されたのは総務部付けの粟野浩一副参事(52)で、昨年10月末から病気休職中だった。市では一昨年相次いだ職員の飲酒運転による逮捕を受けて再発防止に取り組んできた。記者会見で亀山紘市長は「全国から復興の支援をいただいている中、このような不祥事を起こしたことは誠に遺憾。改めて全職員の綱紀粛正に向け襟を正す」として謝罪した。

 市職員の飲酒運転による逮捕は2件続いた平成27年12月以来。同年は6月にも病気休暇中の職員が逮捕されている。亀山市長は1年で3件の飲酒運転を受けて同年12月末に非常事態を宣言。全職員に宣誓書を提出させた上で職場絡みの酒宴を自粛した。

 この自粛は飲食業界の陳情を受けて2カ月ほどで解除したが、その後も職員対象の研修会を開催。さらに職場の酒宴は事前に帰宅手段を申告させるなど、飲酒運転撲滅を進めてきたという。

 管理職の飲酒運転逮捕は平成17年の合併後初めて。市は捜査の進展を待ち、処分を決めることになる。逮捕された粟野副参事は昭和63年4月に入庁し、教育や総務、福祉関係に従事。平成27年4月に福祉総務課長に昇格し、28年7月19日から病気休暇となるまで秘書広報課長を務めていた。

 精神的疾患で仙台市内の医療機関に通院していた休暇中も和泉博章総務部長がたびたび面談。事件を起こす前の16日午後4時にも今後の職場復帰について15分ほど話し合い、別の職員の前例があっただけに飲酒運転はしないよう念を押したという。

 秘書広報課長時に近くにいた亀山市長は「本人に震災後の疲労がたまっているとの印象は受けなかった」とし、「これまでの努力が報われず残念。飲酒運転は犯罪という私の考えが、職員に通じていなかった。今後、どのような対策ができるか検討したい」と述べた。

◆逮捕の石巻市職員「車内で日本酒飲んだ」高速道路走りトラックに追突
 飲酒運転で高速道路を走行し大型トラックに追突する事故を起こしたとして、県警高速道路交通警察隊は16日、道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で、石巻市中央三丁目、石巻市職員粟野浩一容疑者(52)を逮捕した。

 高速隊の調べでは、粟野容疑者は同日午後8時48分ごろ、酒気を帯びた状態で普通乗用車を運転し、仙台市若林区今泉字中上の仙台南部道路今泉インター(IC)チェンジ付近の道路を走行した疑い。

 粟野容疑者は病気療養のため休職中で、当日は温泉に向かう途中だった。東部道路仙台東IC―若林ジャンクション間の福島方面上り線追い越し車線で、前を走っていた大型10トントラックに追突。2台は最寄りの南部道路今泉IC料金所先に移動し、トラックの運転手が通報した。双方に同乗者はおらず、事故によるけが人はいなかった。

 通報の際に、「お酒を飲んでいるようだ」との報告を受けた高速隊が呼気を検査したところ、処罰の基準値(0.15ミリ)をはるかに超える値が検出された。これに対し粟野容疑者は「車の中で日本酒などを飲んだ」と話しているという。

 粟野容疑者は容疑を認めており、身柄は塩釜警察署に移された。今後は捜査資料をもとに仙台検察庁への身柄付き送致か、釈放しての任意捜査かを判断するという。

 石巻市では平成27年12月に忘年会帰りの職員が飲酒運転による人身事故を起こしている。また、石巻署管内の昨年1年間の飲酒運転による検挙数は49件で、今年に入ってからはすでに5件にのぼる。河北署管内は昨年6件で、今年の発生はない。

【写真】市民へ謝罪する亀山市長ら(市役所)

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