石巻日日新聞

移住写真家らの「つづく展」開幕 4つの視点で切り撮る石巻

石巻日日新聞 2017年2月23日(木)

 東日本大震災を機に石巻地方に根を張り活動している写真家ら4人の展示会「つづく展」が23日から石ノ森萬画館で始まった。それぞれの視点から切り撮られた“石巻”の姿約600点が、写真パネルとなって並び、来館者たちの目を釘付けにしている。3月12日まで。

 震災後の6年間を写真で振り返るとともに、石巻の魅力を多くの人に感じてもらうことを目的に同館が主催した。

 参加した写真家のうち神奈川県出身の鈴木省一さん(39)、香川県出身の平井慶祐さん(37)、茨城県出身の古里裕美さん(29)は、いずれも震災ボランティアで訪れた石巻に魅力を感じ移住を決意した写真家だ。そこに震災前から地元の風景などを撮り続けている石巻日日新聞社勤務の渡邊裕紀さん(35)が加わり、それぞれの視点で捉えた“石巻”を紹介している。

 鈴木さんは「石巻の風景は日々変わり続けている。ぜひ想像を膨らませながら写真を見て、地域の人たちにさまざまなことを感じてほしい」と話していた。

 また会場には、石巻の復興まちづくりの変遷を写真で振り返るコーナーも設けられ、多くの人が見入っていた。

 時間は午前9時―午後5時。観覧料金は大人800円、中高生500円、小学生200円。未就学児無料。問合せは同館(電話96―5055)まで。

 連動企画として25日には写真家4人のギャラリートークと写真ワークショップ、3月4日には市民もパネリストに招いたシンポジウム、3月4、5日には古里さん、鈴木さんそれぞれの写真ワークショップがある。

【写真】石巻に根を張る写真家たちが捉えた「石巻」の姿を写真パネルで展示

最終更新:2017年2月23日(木)

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