石巻日日新聞

家族に帰る日願い読経 身元不明者33人慰霊法要

石巻日日新聞 2017年3月8日(水)

 東日本大震災から6年となるのを前に、石巻市内や石巻湾で発見され、身元が判明していない震災犠牲者33人の遺骨の慰霊法要が7日、石巻市南境の第二霊園納骨堂で行われた。
 法要は石巻仏教会と、市内などの曹洞宗寺院で構成する曹洞宗宮城県第13教区が合同で平成年から行っている。今年も僧侶約25人が納骨堂の前で読経を行い、身元不明者の霊を慰めた。
 石巻仏教会幹事で法山寺=石巻市湊=の北村泰秀住職は「震災から6年を過ぎようとしている今でも、家族のもとへ帰ることのできない身元不明者が多い。早く引き取り手が現れることを願いながら、供養を続けていきたい」と話していた。
 石巻市によると、震災で犠牲となった身元不明者の受け入れ総数はこの6年間で647人で、このうち614人分が遺族に引き取られた。引き渡し数は24年に98件、25年は11件、26年は4件、27年は2件、昨年は1件と年々減少している。

【写真】読経が身元不明者の魂を慰めた

最終更新:2017年3月8日(水)

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