石巻日日新聞

チルドレンフォトPJ 石巻6校・園に図書寄贈

2017/3/9
 東日本大震災の被災地を支援する非営利活動ワールドチルドレン・フォトプロジェクトの代表で写真家の庄司博彦氏(72)が2月25日―3月3日に石巻市などを訪れ、学校や幼稚園に図書を寄贈した。
 活動に協力し、石巻地方にも足を運んだ動物学者の吉村卓三氏が昨年末に歳で亡くなったが、療養中に万石浦幼稚園(後藤竜記園長、園児144人)が励ましの映像を送った。庄司氏は、子どもたちへの感謝も込めて吉村氏が手掛けた絵本などを贈った。
 同プロジェクトによる支援は平成26年から始まり、子どもを対象としたフォトセラピー教室を実施。さらに学校や保育所などへの図書寄贈も行っている。
 逝去した吉村氏は鳥類研究の世界的権威で、庄司氏に賛同し、27年5月には石巻地方の7小中学校で講演。約350年前に絶滅した巨鳥の貴重な卵を披露するなど、子どもたちに夢を与えた。
 しかし、吉村氏は同年12月末に病気で入院。昨年3月には吉村氏が手掛けた絵本の寄贈を受けた同園の子どもたちが「吉村先生頑張って!」という映像でエールを送るなどした。だが、吉村氏は年末に容体が悪化し、帰らぬ人に。庄司氏によると最後まで「石巻に行って、子どもたちに会いたいなぁ」と望んでいたと言う。
 今回の訪問はそんな思いを伝えようと行われ、石巻市内6校・園を含む15校に吉村氏が著した本や、親交のある著名人による本など6冊ずつを寄贈した。
 同園での寄贈で庄司氏は「吉村先生の思いを届けるために来ました。皆さんのメッセージを先生はとても喜んでくれていた。先生が残してくれた絵本を楽しんで読んでください」とあいさつ。園児たちは「ありがとうございました!」と感謝の言葉を伝えた。
 また、今回の訪問ではフォトプロジェクトメンバーの津田洋行氏(52)の母親で、元高校教師の玲子さん(85)から託された「日本古寺美術全集」(全25巻・集英社)の寄贈もあり、万石浦小に図書6冊とともに贈られた。

【写真】昨年末に亡くなった吉村氏が手掛けた絵本などが贈られた(万石浦幼稚園)

最新ニュース