ファミサポの顔見えて安心 利用会員は増加傾向
石巻日日新聞 2017年3月16日(木) 地域ぐるみの子育て支援である石巻市ファミリーサポート事業(通称・ファミサポ)。急用時に子どもを預けたい利用会員と預かる協力会員、どちらも兼ねる両方会員による初めての交流会が7日、市子どもセンターらいつで開かれた。参加者は親子での遊びを通して顔の見える関係を築いた。
会場には21組の親子や協力会員など総勢55人が訪れた。地域分けした上で、子どもと大人が新聞紙でかぶとを折るなどして遊んだほか、蒸かしたサツマイモのおやつを食べて交流した。
大街道に転勤で引っ越してきた阿部恭子さん(38)は会員登録していなかったが、「預かってくれる会員さんがベテランそうで頼もしい。子どもを預けられる人がいないので、今後、ハローワークに行く時などに利用できそう」と興味を持っていた。
ファミサポは保護者に通院や家族の介護、冠婚葬祭などの都合がある時、一時的に子どもを預けたり代わりに保育所などへ送迎を行ったりする援助活動。有償のボランティアであり、子どもセンター内のファミリーサポートセンターが利用会員と協力・両方会員の調整を行う。
預けることができる子どもはおおむね生後2カ月からで、上限は本年度から小学校6年生まで拡大。預かる側の協力会員は53人、両方会員が39人とまだ少ないが、預ける側の利用会員は156人と核家族化や共働きで増えている。
信頼関係で成り立つ会員組織であり、同センターのアドバイザーである柴田礼華さんは「互いの顔が見えることで利用が進み、協力会員も各々がどんな預かり方をしているのか知る機会になる」と言い、交流会の定期開催を視野に入れた。
【写真】遊びやおやつの時間を過ごした交流会
最終更新:2017年3月16日(木)
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