石巻日日新聞

小学校で卒業式 復興とともにあった6年間

石巻日日新聞 2017年3月17日(金)

 石巻地方のほとんどの小学校で17日、卒業式が行われた。本年度の卒業生は小学校入学を控えた3月に東日本大震災を経験した。不自由な中で始まった小学校生活でも、6年間で頼もしく成長し、思い出の詰まった学び舎を巣立った。
 このうち東松島市立矢本西小学校では、第39回生となる6年生60人が旅立ちの日を迎えた。スーツや振り袖に身を包んだ卒業生へ卒業証書が授与され、熱海和男校長は「その卒業証書は6年間の努力の結晶。震災を入学直前に経験し、さまざまな苦労もあったと思うがそれでも強く成長してくれた」とたたえた。
 その後、卒業生がステージから保護者と5年生に向け、「喜びと感動で胸がいっぱい。皆とともに歩んだ日々はどれもかけがえのない思い出です。矢本西小の誇りを持ち、中学校でも力強く羽ばたきます」などと旅立ちの言葉を発表。「旅立ちの日に」を心一つに歌い、新たな春への一歩を踏み出した。

【写真】感謝を込めた歌声を披露し、巣立った卒業生たち(矢本西小)

最終更新:2017年3月17日(金)

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