石巻日日新聞

長く重い歴史に幕 雄勝の4校で閉校式

石巻日日新聞 3月20日(月) 配信

 大須小は明治7年に立浜小の分校としてスタートし、変遷を経て平成14年度に桑浜小と統合。この14年間で94人が卒業した。大須中は昭和33年度からの歴史の中で1733人が巣立った。雄勝小は明治6年から144年間で4480人、雄勝中は昭和22年度の開校以来2028人の人材を輩出した。
 しかし、雄勝地区は過疎・少子化で以前から児童・生徒数の減少が叫ばれてきた。そこへ震災の津波で地域や学校が被災。課題はより顕在化し、現在の各校の児童・生徒数は大須小が5人(平成22年度14人)、大須中は7人(同20人)、雄勝小で16人(同108人)、雄勝中では21人(同77人)と激減した。
 学校再編は4校の父母教師会や雄勝地区会長会、雄勝地区震災復興まちづくり協議会の会員らが将来の教育環境を鑑みて平成24年2月に要望。これを受けて市教委も本年度に4校を閉校し、来年度から小中併設の新雄勝小・中を新設することを決めた。
 大須小・中の閉校式は大須小体育館で開かれた。児童・生徒を代表して永沼未帆さん(大須小6年)と橋愛佳さん(大須中3年)が「大須小は私たちの宝物。感謝をしてお別れしたい」「大須の地に大須中学校があったことを絶対に忘れない。ありがとう、私たちの母校」と愛する学び舎への思いを語った。
 式後には思い出を語る会と記念碑の除幕式も実施。大須中の初代生徒会長を務めた阿部絹子さん(73)は「閉校という寂しさの中でも改めて確かな歴史を感じ、自分の生き方を振り返る機会にもなった。色々な思いが込み上げてきた」と話していた。
 また、午後には雄勝小・中が間借りしている石巻北高校飯野川校の体育館で両小中の閉校式も開催。校旗を返納した式後には伝統芸能が盛んな雄勝らしく、太鼓の音に包まれた感謝の会が催された。
 雄勝小5年の渡邊遥人さんは「仮設校舎からいよいよ雄勝に帰る時がきました。これまでの伝統を引き継いで、新しい伝統を築きたい」とし、雄勝中2年で生徒会長の大槻龍央さんも「雄勝中で学んだことを誇りに思い、新しく生まれる雄勝中の発展のために努力することを誓う」と力強く宣言。雄勝中生が伊達の黒船太鼓保存会とともに圧巻の太鼓演奏で母校への感謝を込めた。
 新たな雄勝小・中は小中併設校として来月1日に開校。校舎は大浜地区の高台に整備を進めており、木造2階建となる。だが、完成が6月末にずれ込んだことから、1学期は現在の大須小を活用し、2学期から新校舎での生活が始まる。

【写真】大須小の菅原佳江校長(左)が阿部邦英教育委員長へ校旗を返納

最終更新:3月20日(月)

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