石巻日日新聞

インバウンドモニターツアー 外国人目線で観光振興策

石巻日日新聞 3月23日(木) 配信

 石巻地方の交流人口拡大へ向け、外国人を招いて観光振興の手法を探る「いしのまき体感インバウンドモニターツアー」が先日、2市1町の各観光地などで行われた。
 震災後、石巻地方の観光客入込数は減少しており、観光振興へ向けた情報発信や誘客戦略は喫緊の課題となっている。県は現状の改善を図るため、石巻地方で「女性」「外国人」「子ども」の3つの視点によるモニターツアーを実施。観光客の目線での意見集約を行い、施策への反映を目指している。昨年11月に第1弾として「女性」対象のツアーが行われ、第2弾の今回は「外国人」が対象となった。
 当日は県内在住の外国人10人が参加した。台湾、バングラデシュ、ベトナムなど6カ国の出身者が県職員らとともに2市1町を回った。
 JR仙石東北ラインで東松島市の野蒜駅に到着した一行は、防災集団移転団地の高台から野蒜海岸方面を眺め、津波被害を受けた地域を目に焼き付けた。石巻市では日和山公園や中心市街地を巡ったほか、石ノ森萬画館にも立ち寄り、日本が誇る漫画・アニメ文化を堪能した。女川町では巨大冷凍冷蔵施設「マスカー」や商業施設「シーパルピア女川」を見学。海の幸を味わい、ショッピングも楽しんでいた。
 ツアーの最後に女川町まちなか交流館で行った意見交換会では、観光振興に向けた外国人目線の感想が多数寄せられた。
 「海でナイトフィッシングをしたら楽しそう」「震災を経験した人の生の話を聞けたのが良かった」「桜が咲くころにまた日和山に行きたい」「萬画館に展示されていたアトラクションが面白かった」などのポジティブな意見があった一方、「石巻はまちなかの案内板に英語表記が少なく、目的地までのアクセスが分かりづらい」「多言語での情報発信が必要」など課題も浮き彫りになった。
 なお第3弾となる「子ども」対象のモニターツアーは27日に予定しており、石巻市立桜坂高校の生徒のほか、松島町の高校生も参加する予定だ。

【写真】石ノ森萬画館の展示は、外国人観光客たちの人気を集めた

最終更新:3月23日(木)

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