石巻日日新聞

うまいものマルシェ 購入客1万人 顔の見える店づくり人気

石巻市 政治・経済 石巻日日新聞 2017年3月25日(土)

 石巻市立町の複合商業施設「石巻ASATTE(アサッテ)」に入っている「石巻うまいものマルシェ」が24日、商品購入者1万人を達成した。中心市街地で売り手と買い手の顔が見える販売に取り組んできた同店が、当初の予測よりも1カ月以上早く記念となる節目を迎えた。

 同店は地元の食の魅力発信へ市内10食品業者で構成する石巻うまいもの(株)が運営。昨年11月のオープン以来、地場産品や水産加工品などを販売し、地域内外から訪れる人たちに“石巻のうまい味”を発信している。

 記念すべき1万人目となったのは菓子などを購入した同市中央三丁目の栗田晴香さん(32)と紗凪ちゃん(5)、大熙君(7カ月)親子。レジで店員から1万人目であることを告げられると驚いた表情を見せた。その後、くす玉ならぬスタッフ手作りの“くすカゴ”でセレモニーを実施。来店者が見守る中で、同店マネジャーの千葉栄美さん(32)が商品の詰め合わせと、楽天イーグルスの観戦チケットを記念に手渡した。

 週に1度は同店を訪れているという栗田さんは「家が近いので、親子で散歩をしながら立ち寄っており、子どもたちも店員の皆さんにかわいがってもらっている。地元企業の応援もできて、来るたびに新商品が入荷しているので買い物も楽しい」と話した。

 同店で販売している“たらこおかき”が大好きという紗凪ちゃんは「買い物も、店員さんとのおしゃべりも楽しい」と笑顔で話していた。

 同店は1万人到達を5月の黄金週間以降と予測していたがそれより1カ月以上も早くなった。千葉さんは「オープン以来、生産者の顔が見える商品販売を心がけてきた。人と人のつながりを大切にすることで、ありがたいことに徐々にリピーターも増えてきた」と来店者の支えに感謝し、中心市街地における売り手と買い手の顔が見える商品販売の定着化を見据えていた。

【写真】千葉マネジャー(左)と一緒に1万人達成を祝う栗田さん親子

最終更新:2017年6月8日(木) 10時42分

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