石巻日日新聞

小乗浜トンネルが着工 交通アクセス向上に期待

石巻日日新聞 3月29日(水) 配信

 女川町中心部と半島地域を結ぶ主要地方道女川牡鹿線の(仮称)「小乗浜トンネル」の安全祈願祭が27日、内山地区で開かれた。町や工事関係者らが神事に臨み、長期にわたる工事期間中の無事故・無災害を祈願した。
 牡鹿半島南部を縦断する女川牡鹿線は、震災で被災し、集落の孤立などが発生した。そのため県は、災害時の孤立解消に向けた避難路に加え、地域間アクセスの向上を目指して小乗浜復興道路整備事業に着手した。
 ルートは町中心部を通る県道牡鹿公園線(コバルトライン)の途中の内山地区から、橋とトンネルで新たな路線を通し、小乗浜の防集団地を経由して終点の半島部をつなぐ。全長1・1キロで、31年度内の完成予定。総事業費は29億円で復興交付金を活用する。
 完成すれば小乗浜地区から中心部までの走行時間が4分ほど短縮されるという。
 今回の工事はトンネルと関連接続路(施工延長489メートル)が対象。トンネルは延長225メートルで、事業費は9億3800万円。完成は29年度末で、その後に橋や終点側接続路の整備が進められる。
 式典で、県東部土木事務所の金子潤所長は「29年6月には小乗浜の防集団地が引き渡しとなると聞く。同地区の皆さんの安心安全を支える道路整備にはトンネルが必要不可欠。今まで以上に安全管理を徹底し、愛されるトンネルにしたい」とあいさつ。須田善明町長も「地元としてこの上ない喜び。このトンネルが貫通すれば、石巻からのアクセスの主要ルートとなり、防災だけでなく日常的に活用される。一日も早い竣工を期待したい」と語った。
 なお、同工事はすでに仮設道路整備などが進められており、3月末の進ちょく率は33%となる見通し。

【写真】関係者らがくわ入れなどで工事の安全を祈願

最終更新:3月29日(水)

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