石巻日日新聞

旧観慶丸商店が新たな一歩 まちなか文化拠点でオープン

2017/4/3
 石巻市指定文化財の旧観慶丸商店=中央三丁目=が2日、文化施設として開館し、新たなスタートを切った。昭和初期の洋風建築を今に伝える外観を残しつつ、震災の津波で被災した1階は内部に鉄骨を巡らせ耐震強化に努めた。百貨店、陶芸店から、市民の文化活動を支えるまちなかの拠点として生まれ変わった施設を関係者らがテープカットなどで祝った。

 木造3階建ての同施設は、石巻市で最初の百貨店として昭和5年に建てられた。外壁には多様なタイルが全面に敷き詰められ、スペイン瓦の屋根やアーチ窓などが特徴の洋風建築物。平成25年に所有者の(株)陶芸丸寿かんけい丸(梁川誠郎社長)から石巻市に寄贈され、27年に市指定文化財となった。28年2月からの震災復旧工事を経て、このほどオープンした。

 2日の開場式で亀山紘市長は「貴重な文化財が保存されるとともに、復興への大きな一歩を示すもの。関係者の皆さんに心から感謝したい」とあいさつ。来賓らも加わったテープカットで旧観慶丸商店が踏み出した一歩に花を添えた。

 その後、オープン記念として石巻地方の風景などを長年にわたって描き続けている画家・浅井元義氏=石巻市出身、松島町在住=の「スケッチ石巻・古い家並み原画」が始まった。多くの人が訪れ、地域の懐かしい姿に目を細めていた。同展は入場無料で5月7日まで午前9時―午後5時(火曜休館)に鑑賞できる。5月8日以降は7月22日から行われるリボーンアート・フェスティバルのため一旦閉館される。

【写真】テープカットで旧観慶丸商店の再出発を祝った

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