石巻日日新聞

希望と癒やしの青い萬画館 8日までライト・イット・アップ

石巻日日新聞 2017年4月3日(月)

 国連が定める世界自閉症啓発デーの2日、世界各地のランドマークを自閉症啓発カラーの青色で彩る「ライト・イット・アップ・ブルー」が始まった。石巻市でも石ノ森萬画館が幻想的な青色の光に包まれている。ライトアップは8日までの午後6―9時。

 同イベントは自閉症や発達障害への理解を深めてもらおうと世界規模で毎年実施している。石巻市でも今年も発達障害児を支援する団体などで構成する実行委員会(櫻井育子実行委員長)が主催した。

 2日夜に萬画館前で行われた点灯式には、発達障害や自閉症の子どもとその家族など、関係者ら約60人が参加。櫻井実行委員長は「青色に光っている意味を地域に知ってもらい、発達障害や自閉症への理解が共有できればうれしい」とあいさつ。発達障害のある三浦誠司さん(26)も壇上に立ち、「これからも皆と一緒に楽しんで活動をしていきたい」と思いを語った。

 点灯ボタンを押す役は発達障害のある蜂谷明彩光ちゃん(6)が務め、萬画館が青い光に包まれると会場から大きな拍手が上がった。

 8日までの期間中、同館ではさまざまな連動企画を行うほか、スタッフも青色の制服で出迎える。問合せは実行委事務局(電話24―8341)。

【写真】自閉症啓発カラーの青色で照らされる萬画館

最終更新:2017年4月3日(月)

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