石巻日日新聞

リボーンアートフェス 7―9月 牡鹿半島舞台に開催

石巻日日新聞 4月4日(火) 配信

 芸術や音楽の力で復興を支援する「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2017」が石巻市を中心とする県内沿岸部で7月22日―9月10日に開かれる。プレイベントとして昨夏に石巻港雲雀野ふ頭で開いた野外音楽フェスは、今年は川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園で7月28―30日で実施するなど、RAFの全体像がこのほど示された。
 RAFは牡鹿半島を中心としたアート・音楽・食の「総合祭」。国内外のアーティストが豊かな自然や歴史を舞台に地元の人々と協働で創り上げ、地域の魅力発信と新たな価値を創造するのが目的だ。10年にわたる開催を視野に、RAF実行委と一般社団法人APバンクが主催し、県や石巻市などが共催する。
 3月22日に東京都内であった概要発表会では、荻浜と桃浦に整備する施設(ビレッジ)や運営協力者となるボランティアスタッフの「こじか隊」の募集、地元の味の発信拠点となるレストランの設置などを示した。野外音楽祭である「APバンクフェス」は国営みちのく杜の湖畔公園が会場だが、RAF期間中は石巻市内など各地で中小規模のライブも毎日開催するという。
 さらに実行委は同25日、地元での機運向上へ観光推進セミナー「アートイベントによる地域のにぎわい創出と観光振興」をサン・ファン館で開いた。総合祭の先進事例と言える新潟県越後妻有地域での「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の運営に携わるNPO法人越後妻有里山共同機構の原蜜氏が講演した。
 大地の芸術祭は平成12年から3年に1度開かれている世界最大級の国際芸術祭で、過疎高齢化の進む里山の暮らしの豊かさについてアートを媒介して伝えている。
 原さんは経済波及効果が50億円に上ることを示しつつ、「僕が指標にしているのは参加集落の数。200あるうち最初は2つだったのが今は110カ所になった。祭りが地域に根付いてきた証拠」と地域一体での取り組みの重要性を強調した。成功の鍵として(1)強いリーダーシップと地域との対話(2)多様な価値観を持った人々の協働(3)里山を舞台とした広域での展開―の3点を挙げた。
 そして初開催を前にした石巻市民に向けては「どれだけ自分事として関われるかが重要。うまくいくかいかないかは行政をはじめ地域の人々にかかっている」と呼び掛けた。

【写真】地元を盛り上げるために開かれたセミナーのパネルディスカッション(3月25日、サン・ファン館)

最終更新:4月4日(火)

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