石巻日日新聞

夢かなえる地域へまい進 やっぺす事務所移転

石巻日日新聞 2017年4月7日(金)

 東日本大震災後の石巻市で女性や子どもへの支援を展開するNPO法人石巻復興支援ネットワーク(兼子佳恵代表理事)の事務所が同市元倉に移転し、3日に開所式が開かれた。同法人の事業をきっかけに起業した女性たちや関係者らが集まる中、新たなスタートと決意を共有した。
 同法人は震災後の平成23年12月に設立。子育て中の母親を中心とした女性支援を継続しているほか、市内仮設団地でのコミュニティー支援、地域住民が主役の長期イベント「石巻に恋しちゃった」などを展開している。
 旧事務所はJR石巻駅前にあったが、近隣にオープンしたママカフェ機能などを集約し、より多世代間の交流を促進しようと移転を決めた。新拠点は1階をコミュニティカフェ、2階を事務所とし、これまで使っていた旧事務所には共有オフィススペースの「コワーキングイシノマキ」を移設した。
 開所式で兼子代表理事は「震災から6年が経ち、より地域に根差した活動が必要な時期に来ている。その中で子育てをしながら自分の夢をかなえられる楽しい空間を作るために新たな拠点に移した。さらにまい進していきたい」と決意を語った。
 なお、新拠点のコミュニティカフェ部分では今後月1回程度の頻度で、夕方の時間を活用した「やっぺす!ママこども食堂」を実施。安価な食事の提供で、ゆとりある親子時間の創出をサポートする。

【写真】石巻復興支援ネットワークの事業を通して起業した母親たちのフラダンス披露もあった

最終更新:2017年4月7日(金)

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