石巻日日新聞

希望届ける拠点開局 女川郵便局

石巻日日新聞 2017年4月10日(月)

 東日本大震災で局舎が被災し、仮設商店街内で業務を続けてきた女川郵便局(平塚英明局長)が女川駅前商業エリアに移転新築され、10日から営業を開始した。関係者らがテープカットで祝い、式典後には職員5人が第1便の郵便配達に出発した。
 女川郵便局は明治12年に「女川郵便取扱所」として女川浜に開設し、昭和51年以降はJR女川駅前そばの大原地区の局舎で業務を行って来た。東日本大震災では津波で施設が全壊し、局員1名が犠牲となった。その後、避難所などに臨時の窓口を設け、ATM搭載車両も導入。同12月からは、きぼうのかね商店街の仮設局舎で対応していた。
 完成した新局舎は、鉄骨造一部2階建て(延床面積375・95平方メートル)。震災前と同様に局舎と集配分室を合築している。これまでATMを利用できるのは、平日のみだったが土日祝日も可能となった。
 開局記念セレモニーでは、平塚局長、同局社員代表の武山公英さんや集配分室代表の大浪赳利さん、須田善明町長ら10人がテープカットに臨んだ。その後、多くの関係者に見送られながら第1便の配達が始まった。
 平塚局長は「ATM利用が休日でも行えるようになり、お客様の利便性も向上する。これからは、どんなことが町民の生活にプラスにつながるかを一層模索していきたい」と語っていた。
 なお、郵便窓口は平日午前9時―午後5時、貯金と保険窓口は午後4時まで。ATM利用時間は平日が午前8時45分―午後6時、土曜は午前9時―午後5時、日祝日が同―午後3時となる。

【写真】関係者らがテープカットで開局を祝った

最終更新:2017年4月10日(月)

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