石巻日日新聞

石巻市長選2017 市政リーダー論を力説立候補予定の4氏登壇

2017/4/10
JC主催公開討論会 復興の優先課題 など政策訴え
 任期満了に伴う石巻市長選(16日告示、23日投開票)の告示まで1週間を切った。こうした中、石巻青年会議所(宇都宮光博理事長)は8日、石巻グランドホテルで市長選立候補予定者4人が訴える政策や公約を明らかにする市政公開討論会を開いた。復興政策の優先順位など4つのテーマについて4人が持論を展開し、市民ら約200人が選択の基準として耳を傾けた。

 討論会では3選を目指す現職の亀山紘氏(74)、初挑戦の元市議の黒須光男氏(69)、前回に続く出馬となる元東北大学非常勤講師の青木満里恵氏(62)と元市議会議長の阿部和芳氏(57)の4人がそろって登壇。東北大学大学院情報科学研究科の河村和徳准教授が進行役を務めた。

 亀山氏は、引き続き住まいの再建を最優先に復興事業を進める考えを述べた。人口が減少している半島沿岸部は半島復興事業部を立ち上げて集中して取り組むことにし、「それぞれの文化歴史を踏まえ、多様性を持たせたまちをつくる」とした。産業の再生については、各種支援事業による人材育成や若者の新規創業に努めることを強調した。

 黒須氏は、75億円の累積赤字を抱えた市立病院の民間委託や大川小学校訴訟の早期解決を主張。旧門脇小学校校舎は震災遺構として保存せず、桜坂高校の運動場として整備するという。また、産業部から独立した農林水産部の新設や産品を全国にPRするおもてなし課設置を掲げ、「農村漁村を大切することで経済の活性化が図られる」と述べた。

 青木氏は市民の声を市政に反映するため、旧石巻市長の実父が行った「動く市長室」の復活を公約とした。また、「災害に対応できる地域社会の構築は、まずは人の輪が大事」とし、老若男女のサークル活動の推進や伝統芸能文化の伝承などを重視。全国に誇れる地元の食文化を生かし、「グルメの街」としての観光誘客に力を込めた。

 半島出身の阿部氏は復興事業について「同じ沿岸部でも歴史文化が異なり、画一的な対応をするのは大きな誤り。心の寄り添える政策に変え、ハード面の仕分け作業をする」と主張。さらに総合支所に権限と財源を付すことで迅速できめ細かな対応や、一次産業のほか中小企業への支援策の条例化によるバランスの良い産業発展を訴えた。

 来場した羽黒町の男性(32)は「直接顔を見て話を聞くのは大事だと思った。ただ、教育や若者の人材育成に関しては具体的な話がなかったのが残念」と感想を語り、中里の70代男性は「政策は実現可能なのかと疑問に思う点もあったが、4人それぞれの特徴や色が出ていて、石巻を良くしたいという気持ちは伝わってきた」と判断材料にしていた。

【写真】登壇した(右から)亀山氏、黒須氏、青木氏、阿部氏

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