石巻日日新聞

各地で高齢者運転教室 運動機能低下など再確認

2017/4/14
 春の交通安全運動(6―15日)に合わせて、石巻署と河北署管内で12日、高齢者を対象とした交通安全教室がそれぞれ開かれた。参加者の多くは、年齢を意識した上で、生活の足となる車との向き合い方を考える機会としていた。

 石巻署管内では、石巻自動車関連復興グループ(小松憲二代表)主催の高齢者交通安全教室が石巻自動車学校で開かれた。石巻市内から60―84歳のドライバーが参加した。

 開会あいさつで、石巻署の庄司順交通課長が「県内では昨年、高齢の運転手による死亡事故が16件発生した。年齢を重ねることで耳、目も含めた体の運動が低下する。改めて身体の状態を確認し、模範となる運転をお願いしたい」と呼び掛けた。

 実技前には、交差点で一時停止を怠り、死亡事故を起こした男性会社員が仕事や家族からの信頼を失い、被害者遺族の生活も壊れていく様子を目の当たりにするという内容のDVDを視聴。参加者は事故で失うものの大きさ、多さを再認識した上で、教習所内での運転実技に臨んだ。

 クランクや交差点での一時停止、左右の安全確認など基本的な運転技術や心構えを指導官から教わりながら、思いやりある運転を改めて学んでいた。

 一方、河北署と河北地区交通安全協会、自動車学校のパセオドライビングカレッジが中心となり開催する「高齢者いきいき安全運転講習会」は同自動車学校であり、管内の72―88歳23人が参加した。

 実技では専用の診断機を使って運転に必要な判断能力などを計測した。また、高齢ドライバーのために同自動車学校が作成した独自メニューで講習コースを走行。段差を乗り越える感覚や、急停止時の反応などを確かめた。

 その後の座学では、今年3月に施行された改正道路交通法の要点や免許の自主返納制度について学んだ。終了後には研修修了証が授与された。

 石巻市桃生町の西條京子さん(76)は「混雑や夜間運転は避けているため事故はないが、改めて確認できた点も多かった。免許返納は家族に勧められているが、運転をせず衰えてしまうことや交通環境に不安もあるので、もう少し考えたい」と話していた。

【写真】反射能力などの診断機で自身の現状を確かめた(パセオドライビングカレッジで)

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