石巻日日新聞

清水町に更生保護サポセン 地域連携で再犯防止

石巻日日新聞 2017年4月22日(土)

 更生保護活動の拠点である「石巻地区更生保護サポートセンター」の開所式が21日、石巻市清水町二丁目の現地で開かれた。石巻地区保護司会の事務局と面接室、会議室などを置き、関係団体と連携を強めて、罪を犯した人の立ち直り支援や犯罪・非行防止に取り組んでいく。

 サポートセンターは国が平成20年から各地で整備を進めており、公的機関の施設の一部を活用するなどして開設。保護観察対象者との面接、保護司同士や他団体との協議、住民からの相談受付のほか情報発信や各種犯罪予防活動などを行う。

 石巻地方でも23年度に石巻市役所内に設けられる予定だったが、震災で延期となった。その後、被災地での更生保護活動継続のために国が支援し、清水町に活動の場の「つどい」を、また石巻地区検察署内に保護司会事務局を設置した。

 これらは昨年度で5年の開設期間を終了。今回、機能を集約し、被災した2階建ての一般住宅を活用してサポートセンターが開所した。

 21日には保護司ら約40人が出席し、石巻地区保護司会、2市1町の行政の関係者らがテープカット。祝辞で保護司会の穂積克彦会長は「昨年は再犯防止等推進に関する法律が施行され、保護司には一層の活動が求められている。安全安心な社会の実現のため、センターを盛り上げながら良いまちをつくり上げたい」とあいさつした。

 センターは平日午前9時―午後4時に開設。保護司が常駐して対応する。問合せは同センター(電話22―0045)。


【写真】関係者がテープカットで開所を祝った

最終更新:2017年4月22日(土)

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