石巻日日新聞

バ号に託した政宗の夢 サン・ファン館企画展開幕

石巻日日新聞 2017年4月22日(土)

 伊達政宗生誕450年を記念した企画展「政宗がサン・ファン・バウティスタ号に託した夢」が22日、サン・ファン館で始まった。慶長使節団を欧州に派遣した伊達政宗にスポットを当てた企画展であり、開催は来年3月26日までのロングランとなる。

 仙台藩初代藩主の伊達政宗は、より良い国(藩)づくりを目指して当時欧州で開化した最新の技術や文化を取り入れ、ガレオン船「サン・ファン・バウティスタ号」を建造した。同船で家臣の支倉常長ら約180人を慶長遣欧使節としてメキシコやローマに派遣した。

 企画展は、「伊達政宗が進めた仙台藩の国づくり」「伊達政宗と『世界』の出会い」の2つのテーマに沿い、政宗公が使節船にどのような夢を託したのかをパネルや資料などで振り返る内容だ。企画展に合わせ、常設展の一部展示替えも行い、「東日本大震災の記録」「木造船の建造」など、復元船の意義や同館の歩みを多角的な視点から伝えている。

 また生誕450年記念事業としてさまざまなイベントも実施する。主な催しは次の通り。問合せは同館(電話24―2210)まで。

 ▽体験学習「海につどい船に学び木の文化を知る」(5月4―6日)▽第24回サン・ファン祭り(同28日午前9時半―午後4時半、当日は入館料無料)▽サン・ファン歴史講座・館長と学ぶ「伊達の文化と慶長使節」(6―10月、各月1回開催)▽第9回サン・ファン絵画コンクール作品募集(7月―秋季、県内の小中学生対象)


【写真】貴重な資料とともに、国づくりにかける政宗の思いを伝えている

最終更新:2017年4月22日(土)

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