石巻日日新聞

東京事務所への職員派遣着々 渥美市長初の記者会見

石巻日日新聞 2017年5月10日(水)

 東松島市の渥美巖市長(69)は9日、就任後初の定例記者会見で「国や県の力を借り、一気に復興を加速したい」と抱負を語った。

 県議生活22年で培った国、県とのパイプを自負し「企業誘致や農漁業振興、福祉の充実などを任期中に実現していく」と強調。また市長選で公約とした県東京事務所への市職員の派遣について村井嘉浩知事とほぼ合意したことについても触れ「できるだけ早い段階で実現していく」と述べた。

 会見では、このほか各担当部から本年度の主な政策や取り組みについて報告があった。このうち移転対策部は住宅再建や仮設住宅に関して復旧復興の近況を説明した。

 市では昨年11月の野蒜ケ丘を最後に、防災集団移転団地の宅地をすべて住民に引き渡し、災害公営住宅の引き渡しも今年が大詰めを迎える。これに伴い、プレハブ仮設住宅の入居率も徐々に減少しており、4月28日現在で236世帯(13・7%)となっている。また移転元地の買取状況は計4216筆のうち、4116筆を買取済み(97・63%)。残り100筆の元地は相続や抵当権の関係で未買取りの状況だという。

 また建設課は、全国各地で発行され人気を呼んでいる「マンホールカード」の東松島市版が発行されたことを報告した。

【写真】新市長としての抱負を述べる渥美市長

最終更新:2017年5月10日(水)

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