石巻日日新聞

震災から6年2カ月 河北署 雄勝などで不明者捜索

石巻日日新聞 2017年5月11日(木)

 東日本大震災から6年2カ月の月命日に合わせて河北署は11日、石巻市雄勝地区などで行方不明者の捜索を行った。漁港や付近の海岸線に打ち上げられた漂流物などをかき分けながら、不明者の手掛かりを探した。

 河北署管内では11日現在、181人の行方が分かっていない。今回は、先月捜索を行った北上川河口の中洲や名振地区の漁港西側の海岸線など、新たに手掛かりが漂着した可能性のある場所を選んだ。

 この日午前中は河北署員8人が名振地区を捜索した。漁港内の波消ブロック内に引っ掛かった漁具や流木の裏側などを目視で確認。山林をかき分けて海岸線に移動した後は、150メートルの範囲で堆積した漂流物や土砂、流木をレーキで取り除きながら手掛かりの有無を確認していった。

 河北署は「一つでも不明者の手掛かりを発見できるよう可能性のある場所を継続して捜索していきたい」と語っていた。

【写真】漂流物を取り除きながら不明者の手掛かりを探した

最終更新:2017年5月11日(木)

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