石巻日日新聞

海洋レジャーの命綱 水上イベントで広く呼び掛け

石巻日日新聞 2017年5月23日(火)

 ライフジャケットの重要性を広め、水辺の事故の減少につなげるイベント「READY SET WEAR IT!」が20日、国内外で一斉に開催された。石巻市では中瀬公園を会場に行われ、夏を思わせる好天気も手伝って多数の親子らが訪れた。
 河川などでの死亡事故を減らそうと全米安全運航評議会(NSBC)が毎年行っている国際的な活動で、マリンスポーツシーズンが到来する毎年5月に世界各地で開催している。石巻市が会場になったのは初めて。マリンスポーツ財団主催、街づくりまんぼう、ひたかみ水の里が共催した。
 会場では、受付横にライフジャケット試着コーナーを設置。身に着けると無料でカヌーやキッズボートの乗船ができるということから、多くの親子連れが楽しんだ。特にエンジン付きのゴムボートを自由に操縦できる「キッズボートコーナー」は子どもたちに大人気。何度も乗船するリピーターも多く見られた。
 また今年初となるシージェッター海斗の水上ショーも行われた。水上バイクで川をさっそうと駆け抜ける迫力満点の海斗に、子どもたちの元気な声援が飛び交った。イベントを盛り上げる歌やダンスのステージ発表のほか、軽食屋台も立ち並んだ。
 24時間内にライフジャケットを着用した人数の世界記録に挑戦する企画もあった。石巻会場のこの日の記録は約400人。同財団は今後、日本各地の記録と合わせた総人数をNSBCに提出するという。
 同財団事業部の田村正人課長は「子どもたちがライフジャケットの大切さを知る契機になったならうれしい。事故なく、夏場のマリンスポーツを楽しんでほしい」と話していた。

【写真】子どもたちの人気を集めたキッズボート乗船コーナー

最終更新:2017年5月23日(火)

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