身近な自然を皆で守ろう 雄勝の有志ら里山保全組織発足
石巻日日新聞 2017年5月27日(土) 地域の資源である自然をみんなで守っていこう―。硯上山万石浦県立自然公園などの市民に親しまれているハイキングコースを保全する目的で、石巻市雄勝地区の有志が「石巻女川地域の里山保全会議」(山本圭一代表)を結成した。ハイキングや登山、オフロードバイクなど自然公園を訪れるさまざまな人たちの意見を集約し、それぞれを尊重した利用法を模索していく。
硯上山万石浦県立自然公園は、北上高地南部の硯上山(標高520メートル)と牡鹿半島基部西側の万石浦を中心とする一帯で、面積は約9900ヘクタール。昭和54年に県立自然公園の指定を受けた。
なかでも雄勝地区の硯上山は山頂まで遊歩道が続いており、展望の素晴らしい景勝地。震災後は自然公園を利用して毎年夏に「海の幸トレイルランニング」が開催されており、首都圏をはじめ全国から多くの人が参加するなど観光資源としての価値も見直されている。
一方で、最近は自動二輪車の乗り入れも目立ってきた。ハイキングを楽しむ人たちと同じコースを利用する場合もあることから、接触事故などの危険性も高まっている。
こうしたことから雄勝まちづくり協会やおがつ店こ屋街の関係者らで「石巻女川地域の里山保全会議」を立ち上げた。山本代表は「二輪車が通ると轍(わだち)ができ、徒歩で登りにくくなることもある。ハイキングやランニング用の道と分けて整備するなど、意見を集約して住み分けができるように自然公園の利用法を模索していきたい」と話す。
山歩きがブームになっている中、多くの人が楽しむための〝山の秩序づくり〟は急務の課題。同会議では自然との共存を目指して活動に本腰を入れていく。
【写真】ハイキングコースにできたオフロードバイクの轍と山本代表。いかに共存を図るかが課題となっている
最終更新:2017年5月27日(土)
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