石巻日日新聞

空き仮設団地で給湯器盗難

石巻市渡波 計6台 見回りで発覚 転売目的か

石巻市 社会 石巻日日新聞 6月17日(土) 9時43分 配信
2台とも盗まれた被害宅

 石巻市内の解体間近のプレハブ仮設住宅から備え付けの給湯器計6台が盗まれていることが15日までに分かった。空き家となった仮設住宅から給湯器などの設備を盗み、転売する事件は昨年以降に県内で相次いでいるが、石巻地方では初めて。石巻署が捜査を進めている。

 被害に遭ったのは、宮城水産高校第2グラウンドの渡波第2団地=石巻市渡波沖六勺=。192戸が建設されたが、市が進める集約化に伴い4月末までに入居者全員が退去した。所有者である県は7月上旬から解体工事に入り、12月末には整地して運動場が不足している水産高校に返還する予定だ。

2戸分の給湯器が設置された本来の状態
2戸分の給湯器が設置された本来の状態

 団地が空になって以降は駐車場入り口に立ち入り禁止のテープが張られている。現在は管理者の市から委託を受けた市社協の地域生活支援員や、シルバー人材センターが仮設転居者の放置した冷蔵庫や自転車、布団などの回収業務にあたりながら巡回しているが、今月12日午後の見回りで、6戸から各1台の給湯器がなくなっていることを確認した。

 盗まれたのは、第2グラウンドの正門からやや奥に進んだ先の2棟に集中。道路沿いだが日中も交通量は少なく、街路樹などで人目に付きにくい。風除室が目隠しになっており、給湯器のケーブルなどを丁寧に外して持ち去ったとみられる。

 付近の住民は「仮設入居者が放置した粗大ごみが散乱していて、狙われやすい環境だった。シルバー人材センターが撤去作業をしてくれなければ、誰も気づかなかったのでは」と話す。

 県は14日に石巻署へ被害届を提出した。住民が退去した仮設住宅から給湯器やシャワー、蛇口などの住宅設備が盗まれる事件は昨年3月以降、県内で続出しており、仙台市、岩沼市、亘理町の3市町では約300台が盗まれた。逮捕者も出ているが、給湯器内の金属を転売するのが目的とみられ、被害は広がっている。

最終更新:6月17日(土) 9時43分

新着記事