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ヤマザクラ2011本プロジェクト 宮戸地区で初の観桜会
2017/4/25

 震災で甚大な被害を受けた東松島市の宮戸地区に彩りを取り戻そうと活動するヤマザクラ2011本プロジェクトの「第1回観桜会」が22日、縄文村歴史資料館などで開かれた。参加した約20人は、3種の桜の見分け方を学んだ後、これまでヤマザクラを植栽した箇所を回り、すくすくと成長していることを確認。今後も活動を続けていくことへの励みとした。

 プロジェクトは奥松島復興の会(代表・岡村道雄奥松島縄文村歴史資料館名誉館長)が中心となり、縄文時代から続く景観や風土を復活させるとともに、地域に観光客を呼び戻すことを目的に活動を展開している。

 松島湾周辺はヤマザクラが自生する北限とされる。プロジェクトではそんなヤマザクラを復興のシンボルにしようと平成24年から種の採取を開始し、26年から植栽を始めた。震災が発生した年に合わせて計2011本を植えることを目標としており、これまでに奥松島ウオーキングトレイル公園、室浜地区、資料館正面などに約80本を植えた。

 今年は、苗木の一部で開花が確認されたことから、ヤマザクラの観察を目的とした「観桜会」を初めて行った。会員ら約20人が参加した。

 観察会に先立ち、東北大学植物園の米倉浩司助教がヤマザクラのほか、オオシマザクラ、カスミザクラの3種の識別方法について講話。米倉助教は「この3種は宮戸島でよく見られる桜。いずれも葉が花と同時に展開するので、ソメイヨシノやエドヒガンと見分けられる。さらにヤマザクラの若葉は紫色が強く、葉の裏面につやがなくて白っぽい点などが特徴」と話し、見分けるポイントを助言した。

 その後、参加者たちはこれまでの植栽地を巡り、開花した桜1本1本の花の色や形、大きさを調べ、大切に育ててきた苗木たちが正真正銘のヤマザクラであることを確認した。

 同会のメンバーで元東北大学植物園長の鈴木三男名誉教授は「開花数はまだ少ないものの順調に育っているようで安心した。目標の2011本まで遠い道のりだが根気強く植栽し、苗木を増やしていきたい」と思いを新たにしていた。

【写真】ヤマザクラの成長状況を確認する会員たち
Olive Diary DX Ver1.0