はじめに「報道部」です。ここには石巻地方の出来事を集める記者部門と社内にいて取材記者が書いた記事をチェックし、見出しをつけて紙面を作るデスク部門があります。
 料理に例えれば、必要な食材の買出しが記者部門であり、今晩のメニューは何にするかを考え、持ち寄って調理(記事に)したものを、おいしそうに盛り付ける準備をするのがデスク部門です。
 これに読者の方からの投稿やテレビ・ラジオ番組などを合わせて、故郷の貴重な媒体としての新聞に仕上がるように編集制作部と毎日協議します。

■舞台は「ふるさと石巻圏」
 「記事は足で書け」。今でも新聞記者の原点です。
常に問題意識を持ち、知識の習得や筆稿技術の向上も大切ですが、もっと重要なことは、まず現場に足を運び自分の目で確かめる事。
日日新聞の記者の舞台は、あなたと同じ「ふるさと石巻圏」です。
「営業部」はお客様の要望に添った広告デザイン・レイアウト、刷り上った新聞を各家庭に配達するまでの管理をします。さらには地域のスポーツ・文化事業にも取り組んでいます。
 朝に行方不明になった犬が、夕方には見つかった。こんな広告の即効性が夕刊の特徴。
広告は「あなたの店のセールスマン」でもあります。

■夕食前に確実に
読者との大事な約束が、確実に読者の家庭にお届けすることです。
夕刊である日日新聞は「夕食前の配達完了」を目指しています。
時速三万部のスピードで刷り上る新聞を少しでも早くお届けするため、発送・区分け作業は戦争状態の忙しさです。
また、本社直販と専売店区域では、万が一の遅配・欠配に備えて午後八時まで対応しています。
「編集制作部」は報道・営業から回ってきた原稿を、最新のパソコン機器などを使って処理し、紙面に組み上げ、輪転機で印刷するまでを担当します。

かつては鉛を溶かして作った活字を組合わせて、版を作っていましたが、今は高度の専用ソフトが組み込まれた「編集組版機」が編集制作部の心臓部です。

「編集組版機」では、編集デスクから無線LANで自動的に送り込まれた記事、スキャナーを通したイラストなど、そしてカット見出しをパソコン画面で自由自在に配置し、紙面作りします。
組みあがった紙面の版は、巨大な製版カメラでフィルムにし、薬品の塗られた薄いアルミ版(PS版)に焼付け、これを輪転機に巻きつけて印刷します。作業は明るい室内で行います。


■オフセット印刷
 新聞の印刷は、長い間、鉛や樹脂に凹凸を付けた版を作り、突起部分にインキを乗せて印刷する「凸版印刷」が中心でした。しかし、最近はより鮮明できれいな印刷が出来る「オフセット印刷」が主流で、特に、カラー印刷に威力を発揮します。
 オフセット印刷は「水と油が反発する現象」を応用しており、水にぬれた部分に油性インキは付かず、乾いた部分に付いたインキが紙に写し出されます。インキを均一にし、きれいに仕上げるため印刷部分を「ブランケット」と言う柔らかなゴムシートに転写し、それを紙に印刷するシステムを取っています。

■輪転機
 新聞は短時間で大量部数を印刷しなければなりません。このため、紙面大の版を筒状の胴に巻きつけ、くるくると回転させながら刷ることから「輪転機」の名が付きました。何ページもの新聞が、折りたたまった状態で出
てきます。

■小穴とギザギザ…
 新聞をよく見ると、下部に引っかいたような小さな穴と、上下にギザギザが付いています。
 これは、巨大な巻紙に印刷し、輪転機の中で折りたたまれたものをツメで一瞬、紙を引っ掛けて押さえ、ノコギリ状の刃で瞬時にカットするためです。

そして、最後に「総務部」です。ここでは他の部門を含め、会社運営にかかわるすべての働く環境づくりを担当しています。

これら四つの部が互いに高いチームワークを発揮し、紙面は作られます。